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『生前成仏』で『感受性革命』!

『子の宮』
2019-01-31 Thu 19:23


こんばんは。



藤色聚楽です(^^)



今夜のお題は、









『子の宮』









~昨夜の続きです~






差し替えたMRIフィルムを見せながら。



先生は手元に握った指示棒をもて余し。



言い出しづらそうな間を挟み。



重そうな口を開いた。






『今後、どうして行きたいですか?』






先生の表情から。



先生なりのお心遣いを私は感じ取った。






同時に。



今まで受診してきた病院と同じ診断である、と悟った。






『女性の象徴』としているものについての『喪失感』を。



気遣いながらも。



丁寧に説明の術を施す先生の話の筋は。



これ以上の『治療』を。



続けて行く甲斐がないことを示していた。






『二度、切るのか、今回で終わらせるか、ですね....?』






私はそう答えて。



納得してゆくように。



そして。



自身を説得してゆくように。



頷きながら押し黙った。






そうして。



先ずは、炎症と発熱を押さえる治療の為に。



病室へ運ばれた。






カートには。



待機する次なる点滴が2つ。



その時に繋がれているものを含めて。



計3つの点滴がぶら下がっていた。






いよいよ。






『子の宮』






も。



任務を全うする時が来た。






想定していたような『喪失感』は。



思うほど感じていなかった。






むしろ。



言葉にはしきれない感謝の念で。



胸がいっぱいになっていた。






私は。






その日の燃ゆる夕陽の紅さを。






今だに忘れていない。






まるで燃え尽きようとしているかのように。






燃え続けていた。






いつまでもいつまでも。






建ち並ぶビルの輪郭を浮き立たせて。








葡萄酒のような紅が。











鎮まらなかった。

























今夜はここまで。


本日もお読みくださり、ありがとうございます。


藤棚の下で。
また明日(^^)w゛



2019.1.31 藤色聚楽

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『卵の蕾』
2019-01-30 Wed 23:16


こんばんは。



藤色聚楽です(^^)



今夜のお題は、









『卵の蕾』









~昨夜の続きです~






点滴に繋がれながらも尚。



私は。



『これはまだ耐えられる痛みだ』



などと考えていた。






何故にここまで。



私が『痛み』に耐ようとするのか。






それは。



『武道』にあった。






『技』を外された時の痛みは。



『今度こそ骨が折れたか。』



と。



痣が絶えなかった学生時代の部活動に。



その基準があった。






しかし。



私はもう。



『自分を許そう』



と思った。






痛みにも十二分に耐えてきた。






重い薬の副作用にも。



長い歳月。



我慢してきた。






『もうこの辺りで良いのではないか』



と思った。






このように。






『卵の蕾』






は。



リーチが崩れたように。






弾けてしまった。






『卵の蕾』



という役目と任務を。



『卵の蕾自身』が。



私自身の意志とは無関係に。



こうして『終える』と決めた。






説明を続けていた先生が。



一呼吸を置いた。






そして。



私の眼をジッと見ながら切り出した。








『もうひとつ。限界が来ている、と考えられるものがあります。』








そう告げると。








『バサッ』と切り落とすような音を立てて。










MRIフィルムを差し替えた。
























今夜はここまで。


本日もお読みくださり、ありがとうございます。


藤棚の下で。
また明日(^^)w゛



2019.1.30 藤色聚楽

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『沈黙』
2019-01-29 Tue 23:06


こんばんは。



藤色聚楽です(^^)



今夜のお題は、









『沈黙』









~昨夜の続きです~






私は。



MRIの画像を見せられても。



ピンと来なかった。






先生からの説明を聞けば聞くほど。



信じ難かった。






私はこの半年余りの間。



前例になく体調が良かった。






何十年もの間の毎月。



1週間程度。



飼い殺しの如く痛め付けられてきた。



激痛を超える『劇痛』の日々から。






この半年余りの間。






解放されていた。






『鎮痛剤』を使うこともなかった。






それまでのように痛みで寝込むこともなかった。






潮がすぅーっと引いて行ったように。






痛みに泣かされてきた歳月が嘘のような。






穏やかなこの半年余りだった。






最初に手術を勧められた20代初め。



それから幾度もホルモン治療を繰り返してきたが。






遂に。



そこから解放されたのだと。



思っていた。






私は悟った。






『悪い病気は静かなのだ』と。






『痛みを感じたことがなかった』



とか。



『異常を感じなかった』



だとか。






病状が重いほど。






『沈黙』






は常であると。






『劇痛』に耐えに耐えてきた。



象徴を守り抜くための。



闘病の歳月は。






『全開の破壊力』を以て。






この『沈黙』を破った。








私は。



大変に悔しく。



非情なほどに歯痒かった。






今回の腹痛よりも。






何十年もの闘病中の。






時に意識を失わせた『劇痛』の方が。






ずっと凄まじくて耐え難かった。









『今度は。もう猶予がありません。決断をしてください。』









点滴の針が血管を突き破った。





















今夜はここまで。


本日もお読みくださり、ありがとうございます。


藤棚の下で。
また明日(^^)w゛



2019.1.29 藤色聚楽

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『収監』
2019-01-28 Mon 23:28


こんばんは。



藤色聚楽です(^^)



今夜のお題は、









『収監』









~昨夜の続きです~






静寂に満ちた。



夜明けの気配が漏れてくる薄暗い部屋の中で。



私は。



バチッ、と目を覚ました。






昨日夕方の職場での。



あの一撃が甦った。






昨日の夕方のあの瞬間に巻き戻されたように。



お腹全体に広がっていた痛みが。



再び。右の脇腹だけに集中している。






これは。



盲腸だとか。



何かに当たった腹痛だとか。



胃腸風邪だとか。



そういった単純なことにないとわかった。






一旦、気持ちを落ち着かせて家族を送り出した後。



私はすぐに家を出た。






いきなり大きな病院を訪ねても待たされてしまうので。



先ずは長年のかかりつけ医に向かった。






私のお腹を1分間も触らないうちに。



いつもあんなに穏やかな先生が。



厳しい顔をして。



右脇腹付近でスッと手を止めた。






『紹介状を書きます。熱も高いですし、このまま直ぐに診てもらってください。』






慌ただしく受付の方が説明に駆けつけた。






言われるままにそこから近い総合病院へ移動した。






私が車を救急入口付近へ止めると。



すぐに受付の方と看護師の方が出てきて。



私を車椅子で移動させてエレベータへ乗った。






そのまま私は。



MRIへ押し込まれた。






顔と壁がくっつきそうな洞窟のように狭い穴で。



工事現場のような騒音に。



全身が硬直した。



ただただ激痛と恐怖を。



長い間必死に堪えた。






付けられた耳栓も役に立たないような。



けたたましい騒音から解放された後。






思いもしなかった心外な事柄を。






医師から告げられる。










『破裂しています。急ぎましょう。』










そのまま病院に収監された。




















今夜はここまで。


本日もお読みくださり、ありがとうございます。


藤棚の下で。
また明日(^^)w゛



2019.1.28 藤色聚楽

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『長い夜』
2019-01-27 Sun 18:16


こんばんは。



藤色聚楽です(^^)



今夜のお題は、









『長い夜』









~昨夜の続きです~






帰路に着く車の中で。



腹痛の要因を考えてみたのだが。



心当たりがなかった。






とにかく。



何の前触れもなく。



全くの突然のことだった。






今日、特別に業務がハードであったとか。



そういったことは全然なく。



むしろ、緩い一日をもて余すまではいかなくても。



多忙でMAXな時を振り返り。



それを懐かしむ瞬間さえあった。






時折。



奥歯を噛み締めてしまうくらいに。



下腹部の痛みが。



満ち潮のように押し寄せるのだが。



鎮痛剤を飲んでも全く効かない程の『月経痛』に比べたら。



こうして何とか動けるのだからまだマシだと思っていた。






もっとも、その日は月経日ではなく。



次の月経までにまだ日にちがあった。






この下腹部全体に広がっている痛み方は。



腸に問題が起きている痛みに似ていた。






帰宅して直ぐに腹痛時の胃腸薬を飲み。



様子を観た。






しかし、腹痛は何ら変わらず。



トイレを必要とする気配はない。






次に可能性を向けたのは。



腎臓結石だった。



その時期から5年前に。



今回のような下腹部の激痛の3時間後に猛烈な嘔吐をし。



救急車で運ばれた。






そんな今までの病歴が頭中で駆け巡っていた。






ところが胃腸薬を服用後、2時間が経過する頃。



急激な悪寒を発し。



断続的な下腹部の痛みに増して。



全身に軽い震えがきた。






先程までは至って平熱のままであったのだが。



再度、計り直してみると『37度6分』あった。






『インフルか胃腸風邪にヤラれたかな。』






マスクを取り出し。



布団に潜り込みながらそう思った。






腎臓結石では熱は出なかった。






もしも、インフルエンザならば。



今、受診をしても。



菌の検出にはタイムラグがあり。



インフルエンザの診断が遅れたことがあったので。



病院での受診は明日朝に、と考えた。






しばらくして。



薬品箱にある『鎮痛剤』を。



少し久しぶりに、出した。






『夜中に痛みで眠れないようであれば、飲むこともあるかもしれない。』






そのように枕元に用意した。






しかし。



熱が高めであるにもかかわらず。






左右両方の手先と足先は。



『保冷剤』のように冷えきっていたのである。






その手のひらを額に当ててみると。



キンキンに冷えた手先が。



カイロを触っているような極暖に感じる程だ。






何だか通常の風邪とも。






様子が違うように思った。






私は一晩中。



布団の中で身体を左右に転がしながら。



浅い眠りの淵で魘された。






しかし。



静寂に満ちた。



夜明け前の薄暗い部屋の中で。






私は。










バチッ、と目を覚ましたのである。






















今夜はここまで。


本日もお読みくださり、ありがとうございます。


藤棚の下で。
また明日(^^)w゛



2019.1.27 藤色聚楽

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『痛い北風』
2019-01-26 Sat 21:26


こんばんは。



藤色聚楽です(^^)



今夜のお題は、









『痛い北風』









~昨夜の続きです~






その日も。



いつものように勤務が終了する予定だった。






翌々日に控えている出張を前に。



帰宅後の家事の段取りが脳裏にあった。






度々、出張があることは日常的なことで。



このまま帰宅した後の『前倒しメニュー』を。



通常通り無意識に考えていた。






私の中で、ごく普段通りの夕刻だった。






冬本番に突入していたその日も。



業務終了に行われている夕礼を急かすように。



窓ガラスに当たり散らす北風は辛辣だった。






そして一日の業務が終わったことを意味する。



職員揃っての一礼で締めた瞬間に。






私は上半身を起こせなくなった。






右の下腹部の内部、奥で。



何かが裂けて行くように。



右脇側から腹部中心部に向かって。



キリリと。



刺し込んでくるような痛みが。



ジワッと。



ゆっくり横切るのがわかった。






その後その痛みは。



下腹部全体へ広がりを見せて行くのをハッキリと感じながら。



あまりの激痛に。



やがて息が詰まってしまった。






私はとっさに。



お辞儀のスタイルのまま右腕で下腹部を押さえ。



崩れ行く上半身のバランスを取るために。



思わず左腕を床に突き。



そのまま息を殺してうずくまってしまった。






駆け寄ってきた同僚たちに心配をかけまいと。



ギュッとしかめていた顔をそのまま笑って見せて。



『大丈夫。多分冷えたんだと思う。』



と首を何度も縦に振って。



気温の低さでお腹を壊してしまった可能性を示唆し。



同僚が差し出した手や腕を借りて。



デスクに座り直した。






少しするとあの鋭い痛みが緩み始めて。



やがてちょっと落ち着いてきた。






背筋を伸ばしきれないものの。



椅子から腰を上げることが出来そうだったので。



同僚の第一波が退室した後。



前屈みのまま速やかに職場を後にし。



駐車場に向かった。






すっかり陽は落ちていた。






駐車場までは住宅地内を100数十メートル行くだけなのに。



身体を動かし始めたら。



先程の激しく刺すような痛みが。



待ったなしで直ぐ様に現れた。






私は老婆のように腰を曲げ。



突き出した頭をドリルのようにして。



容赦ない北風に突進して行くように。



自分の車まで急いだ。






上着にはろくに腕も通さないまま。



すっぽりと。



頭からマントを被っているような有り様だった。






同時に。



すっかり陽が落ちていたことに安堵していた。






私はこんな姿を。








誰にも見られたくなかった。























今夜はここまで。


本日もお読みくださり、ありがとうございます。


藤棚の下で。
また明日(^^)w゛



2019.1.26 藤色聚楽

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『フェイドアウト』
2019-01-25 Fri 22:32


こんばんは。



藤色聚楽です(^^)



今夜のお題は、









『フェイドアウト』









~昨夜の続きです~






私はその洞窟での記憶を。



徐々に考えることが少なくなっていた。






それは『夢であった』だとか。



そのジャンルのカテゴリーには収まることでなく。



実体験を伴うことであると判断していた。





あの様な洞窟に。



私を連れて出掛けたことがなかったかどうかを。



思い当たる限りの親族に。



機会を見つけては訊ねてみたが。



まず幼い子供を。



洞窟などの危険を伴う所に連れて行こうと思いに至ることがなく。



鍾乳洞や風穴などには。



学校の遠足や。



ある程度に私が成長した中高生以降に。



不意に旅先で立ち寄った、等。



既に物心ついた時点で。



はっきりと記憶にあった、ということは。



『前世』『過去世』にまつわる記憶であろうと結論付け。



自身の中では。



いつしか『解決済み』の既決箱に。



その記憶は分類され。



フェイドアウトされて行った。






その後。



私は『妊娠』『出産』『育児』の期間を経た。



その期間の経験を通しては。



『先祖』との関係性。



『魂』と『肉体』のシステム等。



詰め込んてくるように。



神秘で緻密であることを知らされる場面を。



思いの外、実体験した期間であった。






何事も。



経験は。



想定をはみ出し。



想像を超える。






人ひとりひとり。



命ひとつひとつも。



決して神様は。



手を抜くようなことはなされていないことも、よくわかった。






そうして。



我が子が思春期に突入する頃。



その時は突然に訪れた。






『解決済み』の既決箱の蓋が。






独りでに開いた。






2018.4.5『強制送還』


から。


2018.4.20『一期』


迄。


16日間の連載でお書きしました出来事の。








約4年後のことだった。



















今夜はここまで。


本日もお読みくださり、ありがとうございます。


藤棚の下で。
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2019.1.25 藤色聚楽

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『螺旋階段』
2019-01-24 Thu 23:16


こんばんは。



藤色聚楽です(^^)



今夜のお題は、









『螺旋階段』









~昨夜の続きです~






私は。



長い永い『追憶の旅』の道中で。



平行しながら。



他のあらゆる可能性を索った。






度々。



霊体験などの。



神秘な体験をしてきたことと重ね合わせて。



あの洞窟での記憶が。



『前世』



『過去世』



等に基因するものかもしれない。






或いは。



戦死を遂げた祖父が。



次代の親族に何かを訴えたいために。



霊通を施して。



私に視せている。



『祖父の記憶の断片』ではないか。



とも考えたりした。






何故なら。



あの記憶の特徴が。



この陸地であるとは限らないと思ったからだ。






まずは臭いが。



地上の植物性の臭いとは違い。



深緑の香りとは明らかに駆け離れていて。



潮気のような磯の臭いに近くもあり。



そして。



穴壁一面に生息していた無数の『水疱群』が。



地上の『植生物』とは様子が違っていた。






海辺の岩場に生息しているような。



海藻類などの『海生物』の可能性も考えた。






私の祖父は。



日本へ引き返す飛行機を目の前に。



前日までの豪雨で増水していた。



広大な河川に飲み込まれて逝った。






そのまま遠い海へと流されていたとして。



『ここをさまよっている』



等というメッセージなのか?






或いは。



その最期を過ごした南方の戦地で。



身を隠していたとする洞窟の記憶を。



何か理由があって。



たまたま波長が合致した親族である私に。



霊通を通して送り続けて来るのか。






或いは。



私の『前世』『過去世』の記憶だとしたら。



私は何者だったのか。



何故。その洞窟に居たのか。



あの洞窟はどこだったのか。



あの洞窟の特徴は何を表しているのか。






『前世』『過去世』だとしても。



そもそもこの地球上のことであるのか。






そして。






あの洞窟の吹き抜けを背に。






振り返った暗闇の奥の奥に。






自身以外の者達の気配を確認し。






そこで場面が『ブラックアウト』した後。






私はどうなってしまったのか。






私はどこへ向かったのか。






私はそのように索り続けて。






長い永い歳月の中。






靄に隠された『螺旋階段』を。






彷徨っていた。









上に下に。






















今夜はここまで。


本日もお読みくださり、ありがとうございます。


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2019.1.24 藤色聚楽

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『追憶の旅』
2019-01-23 Wed 21:45


こんばんは。



藤色聚楽です(^^)



今夜のお題は、









『追憶の旅』









~昨夜の続きです~






物心がついた時分には。



既にその記憶は完全に存在していた。






昨夜も一昨日にもお伝えしているように。



いつの間にか自ずと始まっていた。



その『追憶の旅』は。



私の『追究心』を絶やすことはなかった。






幼い頃。



公園にある遊具の土管のトンネルを潜る度に。



その中にこだましている反響音に。



不快な感覚があった。






なぜなら。



私が過ごしていたとする洞窟では。



『ほぼ無音』の状態に近く。



『ボーン』という圧迫感のある重厚音が。



スケールの想像がつき兼ねる無限の空間を通じて。



遥か遠くのどこかから。



肌に響き伝わってくる感じであった。






やがて小学校へ上がり。



ランドセルもすっかり馴染んできた頃。



『防空壕』を訪れる機会があった。






戦後から数十年も経っていたはずなのに。



荒野のように荒れ果てた草木の向こうに。



学習資料に掲載されていたままの生々しさが。



そこには在った。






それは校外学習で。



先生に引率されるままに。



成人男性の脇の高さほどある。



セピア色に枯れ果てた固い草木を。



バサバサと分け入っていった先に。



忌まわしい歴史がうっかり忘れ物をしたかのように。



それは姿を表した。






端切れの板を無造作に組まれている。



塞がれた入り口の隙間を。



先生が懐中電灯を照らし。



その洞窟の内部を覗き見した。






記憶にある洞窟のイメージに。



やや近い感じはあったが。



山肌をえぐって掘り進めたままの露骨な土面は。



バウムクーヘンの表面が乾燥した様な地層を露に。



外気とは断然違う殺伐と冷えた空気を伴う。



時が止まったままの異空間であった。






その後の成長過程で。



遠足や旅行などで訪れた。



鍾乳洞や岩潜りでも。



散策中は内心では神経を研ぎ澄ませて。



その洞窟の臭いや色目、生息しているもの等を。



温度や湿度に至るまで。



隈無く。



自身の記憶と対比を重ね。



あの洞窟がいったいどこであったのかを。



肌にも残る微かな感覚をも手繰り寄せていた。






そういった穴という穴を訪れる度に。



私はひとり。



同行している他の誰もが考え付かない目線で。



記憶の隅々までを洗い上げていた。






そんなにも何十ヶ所もの穴を調べたわけではないが。






記憶の洞窟のと重なる事柄は。






どれもこれも程遠かった。







どれもこれも。








違い過ぎていた。





















今夜はここまで。


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2019.1.23 藤色聚楽

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『ブラックアウト』
2019-01-22 Tue 20:56


こんばんは。



藤色聚楽です(^^)



今夜のお題は、









『ブラックアウト』









~昨夜の続きです~






あの風穴のような洞窟の中の。



もんやりとした生温い空気感。



微かに射し込む朧気な光に浮かび上がった。



夥しい数に在る。



穴壁一面を覆っていた植生物らしき水疱群。






色や臭いや湿感に至るまで。



生々しいほどに私の鼻腔に棲み付き。



何十年と記憶の淵に横たわっていた。






日頃、昼下がり辺りに。



たまに急激に襲ってくる強力な睡魔の『魔の時間帯』。



首が傾いて揺れ始める。



夢うつつな狭間の時空で。



あの『朧気な光』の時間が蘇り。






自身のいつ頃の記憶だったのか。






あれがいったいどこであったのか。






はたまたあれは夢であったのか。






幾度となく延々と。



終わりない自問自答を繰り返してきた。






先にも進まず。



後にも引かず。



同じ地点で疑問符を流転させているだけで。



何の進歩もないままだった。






日頃の睡眠中にも。



あの洞窟に入り口近くで。



留まり続けていたあの時間が。



断片的に再現される。



という歳月を何十年と見送ってきた。






そのエンドレスな自問自答が。



何気ない生活の中で。



何かをきっかけに。



一気に押し寄せてくる感覚が。



日常生活の意識の端っこで。



無意識の領域と行ったり来たりしているのだろう。






あの洞窟の様相が。



そのまま鮮明に夢で上映されることを。



数え切れないほどに重ね続けてきた。






夢にも現わる回数をも通算するならば。



もうかれこれ何千回と。



隅々まで。



記憶を手繰ってきているだろう。






私がその洞窟に滞在していた最後の方で。






円形の吹き抜けを背にして振り返った時。






後方に深まる暗闇の奥の奥から。






自身以外の者たちの気配がして。






目を細めるように凝視した。






すると。






わらわらと。






複数人以上の集まりのような団体が。






控えているシルエットを確認した所で。





その私の記憶は。






一旦。









ブラックアウトしてしまう。























今夜はここまで。


本日もお読みくださり、ありがとうございます。


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2019.1.22 藤色聚楽

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